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東京都教育施策大綱骨 内容 ① @東京都教育委員会

www.kyoiku.metro.tokyo.jp

 

v東京都教育施策大綱骨子
~東京の輝く未来を創造する教育の実現に向けて~ 
  
第1章 東京の将来像と子供たちの目指すべき姿
 
1 誰もが自ら望む教育を受けられ、可能性を伸ばせる社会の実現 
 ○ 子供の貧困率は上昇傾向にあり、先進国の中でも高い水準。東京で誰もが安心して生 き生きと暮らしていくためには、家庭の経済状況に左右されることなく、全ての子供 が将来への希望を抱き学び続けられる教育の仕組みが必要  
○ また、一人一人の状況に応じたきめ細かな教育により、持てる能力を伸ばし、生きる 基盤となる力を確実に身に付けることが重要 
 
グローバル化の進展の中でたくましく生き抜く人間  
グローバル化や情報化の進展に伴い、世界中の人々とコミュニケーションを図る能力 や、新たな価値を創造する能力を持つ人材が、どの分野においても必要
○ そのために、英語をはじめとした外国語力はもちろんのこと、日本人としてのアイデ ンティティや豊かな国際感覚、多様性を受け入れる資質等を育成することが必要。ま た、言語能力の向上を図り、論理的に主張する力や発信力を高め、一人一人の強みと なる力を伸ばすことが重要 
 
3 共生社会の中で多様性を尊重し積極的に社会的役割を果たす自立した人間  
○ これからの社会の中で、子供たちには悩みや課題に向き合い、能動的、協働的に社会 を生き抜く力が必要。そのためには、多様性を理解し、他者とともに新たな社会を築 く意識を持ち、社会に貢献する自立した人間を育成することが重要  
○ また、我が国の礼節を重んじてきた伝統や、互いに助け合って生活する国民性を受け 継ぎ、他者への思いやり、掛け替えのない生命を大切にする気持ちを、道徳教育を通 じて確実に育んでいくことが必要 
 ○ 学校だけでなく家庭・地域と相互に連携し、社会全体で子供たちの教育を推進するこ とも重要 
______________________________________
 
第2章 今後の教育施策における重要事項   

 

1 重要事項の意義 前章の将来像を踏まえ、以下の8事項を特に重要で優先的に取り組むべき事項として 定める。

(1) 全ての子供が学び成長し続けられる教育の実現

(2) 新しい価値を創造する力を育む教育の推進

(3) 世界で活躍できる人材の育成

(4) 社会的自立に必要な力を育む教育の推進

(5) 悩みや課題を抱える子供に対するサポートの充実

(6) 障害のある子供たちの多様なニーズに応える教育の実現

(7) オリンピック・パラリンピック教育の推進

(8) 子供たちの学びを支える教師力・学校力の強化 
 

2 重要事項の今日的状況

(1) 全ての子供が学び成長し続けられる教育の実現

○ 6人に1人の子供が貧困世帯にある中、子供たちが家庭の状況に左右されることな く学び続け、希望の進路を目指す学力を身に付けることができる環境づくりが必要

○ 一方、東京都の子供たちの学力は学力上位県に比べて成績下位層の割合が多いなど、 基礎学力向上の更なる取組も重要 
 
(2) 新しい価値を創造する力を育む教育の推進       

○ 加速度的に変化する社会にあって、知識・技能を活用し新たな価値を生み出す創造 的・論理的思考力、探究力の育成や、その基盤となる言語能力の育成が重要

○ 持続可能な社会づくりを目指す態度の育成や、科学技術立国日本を支える科学的 探究力、情報活用能力の育成が重要

○ そのために、他者と協働して問題を発見し解決策を見出す学習を推進するとともに、 外部機関や専門人材の活用など、従来の枠を超えた取組が必要
 
(3) 世界で活躍できる人材の育成

○ 国際化が進展している今、多様な人々との共存や国際協力が更に重要。また、東 京 2020 大会に向け、国内のグローバリゼーションが進展し、日常的に外国人との コミュニケーションを図る機会が増加

○ グローバル社会に必要な力を子供たちが身に付けるためには、実践的な英語力を 育成するとともに多様な言語への興味・関心を高めていくことが大切。また、日 本人としての自覚と誇りを涵 かん 養し、豊かな国際感覚を醸成することも大切

○ 積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度や、論理的に説明・反論・説得す る能力を育成し、変化が激しい国際社会でたくましく生き抜いていく力を子供たち が身に付けていくことが重要 
 
 (4) 社会的自立に必要な力を育む教育の推進

○ 礼節を重んじ、他者を思いやり助け合う日本人の行動規範は、海外からも高く評 価。日本人の良き行動規範を子供たちに確実に伝え守るとともに、自己の生き方 を、子供たち自身が考えていくことが大切

○ 豊かな心や自立心を育むためには、それを支える健やかな体を育成することも重要

○ 金融・経済や年金・医療・介護・子育てなど、将来直面する課題について、正しい 知識を身に付け活用する力を育成するキャリア教育や、災害等の発生時に身を守り 他者や社会の安全に貢献できる力を育む防災教育を充実させることも大切

○ これらの取組については、学校と家庭、地域、企業等が連携し、一体となった教育 を推進していくことが必要
 
 (5) 悩みや課題を抱える子供に対するサポートの充実

○ 平成 26 年6月に「東京都いじめ防止対策推進条例」を制定し、これに基づき教育 委員会が「いじめ総合対策」を策定し、取組を実施。様々な要因があるいじめや 暴力行為等について、保護者との連携を図り、社会全体で子供たちの心のケアや 立ち直りを支援する取組が必要

○ 東京都の公立小・中学校の不登校者数は、平成 25 年度から増加。都立高校におけ る中途退学者は、減少傾向にはあるが定時制や専門高校などでは依然として高い割 合。不登校者・中途退学者に対し、基礎学力の着実な定着や、福祉や労働の視点も 含めた総合的な対策が必要
 
(6) 障害のある子供たちの多様なニーズに応える教育の実現

知的障害特別支援学校では在籍者数が年々増加しており、受入体制の整備が必要。 特別支援学校高等部では、就労支援の充実が必要。小・中学校では、発達障害の ために特別な支援を受けている子供たちが増加傾向

○ 全ての子供たちが、障害の状態に応じて、持てる力を最大限に伸ばし、社会の中 で主体的、積極的に社会参加できるような取組が必要
 
(7) オリンピック・パラリンピック教育の推進

○ 東京 2020 大会は、全ての子供たちが様々な形で関わることにより、自己肯定感や 積極性を高め、国際理解の促進、体力の向上など、子供たち一人一人の心と体に 人生の糧となる掛け替えのないレガシーを形成する絶好の機会

○ ボランティア・マインドの育成や障害者理解の促進、多様性を尊重する態度等を 学ぶためには、体験や行動が特に重要
 
(8) 子供たちの学びを支える教師力・学校力の強化

○ 子供たちや学校の抱える課題が複雑化・多様化する中、様々な人々との関わりに より、子供たちの教育を充実する取組が重要

○ 教員の指導力向上とともに、専門家の活用、家庭・地域との連携、学校運営体制 の整備等による学校の運営力・組織力の強化が必要

○ 子供の安全・安心の確保とともに、災害発生時に学校が地域の避難所になること なども踏まえ、学校の施設・設備の充実も必要 
_______________________________________ 
 
第3章 重要事項に係る今後の取組                                           
 
重要事項Ⅰ 全ての子供が学び成長し続けられる教育の実現 
方針1誰もが安心して学び、可能性を伸ばすことができるよう、給付型奨学金を創設  
方針2基礎・基本を確実に習得させる取組の推進 

○ 習熟度別指導や反復学習等による基礎・基本の学習の徹底

○ 小・中・高校において、放課後の補習等による学習支援を強化 
方針3一人一人に応じたきめ細かい教育の推進  

○ ICTの特性を生かして学習の管理や分析等を進め、一人一人の課題に応じた指導を 推進

○  多様な教育課題を抱える小・中学校への支援を充実させ、学力向上の取組を活性化 
 
重要事項Ⅱ 新しい価値を創造する力を育む教育の推進
 
方針1 文・理の境を越えた総合的な価値創造力を鍛える教育の推進 ○ 未知の状況にも対応できる創造的・論理的な思考力や表現力等を育成するため、言語 能力を育むとともに、主体的・対話的で文・理の境を越えた深い学びを実践
 
方針2 科学的探究力を育成するための理数教育の推進  ○ 小・中学校において、理科好きの子供たちの裾野を広げるため理科授業を充実 ○ 特定の高校において、高度な理数教育を行う教育プログラムを実施 ○ 特定の高校に限らず、理科への関心・意欲を持つ高校生を対象に研究活動等の機会を 提供
 
方針3 持続可能な社会づくりを目指す態度・能力を育成する教育の推進 ○  持続可能な社会づくりを目指し、自然環境等の諸課題について理解を深め、具体的に 行動する態度・能力を育成
 
方針4 情報活用能力を育成する教育の推進  ○ 様々な情報を理解し、必要な情報や情報手段を選択し活用する能力を育成 
  
重要事項Ⅲ 世界で活躍できる人材の育成
 
方針1 「生きた英語」を学ぶ環境の充実 ○ 指導力のある教員による小学校英語教科化の先行実施 ○ 中学校英語における効果的な少人数指導の推進 ○ JETプログラムの活用等により、日常的に子供たちが生きた英語に触れる場を高校 に創設 ○ 高校において、マンツーマンのオンライン英会話学習を推進 ○ 小・中・高校の教員の英語力・指導力の向上を図る取組を推進  ○ 子供たちに英語の生活・学習環境を体験させる「英語村(仮称)」を開設
 
方針2 伝統と文化を重んじ日本人としての自覚と誇りを涵 かん 養する取組の推進 ○ 全ての学校において、日本の伝統・文化を体験・理解する取組を充実 ○ 高校において、日本の伝統芸能を直に体験し、親しみ、理解を深める取組を充実
 
方針3 子供たちの国際感覚を醸成する取組の推進 ○ 全ての学校において、外国人との交流等を通してコミュニケーション能力を育成する 取組を推進 ○ 英語以外の外国語に触れる機会の設定 ○ 高校における、姉妹校提携や留学生受入れ等の国際交流を一層拡大 ○ 外国人留学生を対象に、日本型教育を体験し日本文化等に触れる機会を創設   方針4 国際色豊かな教育環境を備え、日本の伝統・文化を尊重し豊かな教養と世界で活躍 できる語学力を備えた人材を育成する都立学校の設置 ○  国際的に活躍できる人材を育成するために、都立小中高一貫教育校を設置 ○  国際交流、英語教育などに重点を置いた特色ある教育を、都立中高一貫教育校 1 校に おいて実施 ○  高い語学力や豊かな国際感覚等を備え、世界に通用する人材を育成する新国際高校 (仮称)の設置を検討 
  
重要事項Ⅳ 社会的自立に必要な力を育む教育の推進
 
方針1 人権教育の推進 ○ 子供たちの人権尊重の精神の涵 かん 養を図り、偏見や差別をなくすため、人権教育を推進
 
方針2 他者を思いやる心や日本人としての規範意識を醸成するため、道徳教育を推進 ○ 道徳性や社会性を、子供たちが考え、議論し、行動しながら身に付ける道徳教育を推 進 ○ 子供たちの豊かな心の育成を図るため、学校、家庭、地域が連携した道徳教育を更に 充実
 
方針3 自立的で、自分らしい生き方を実現するキャリア教育の推進 ○ 職業について、基礎的な知識・技能や仕事に向かう意欲、態度等を育む教育の充実 ○ 全ての高校等における、政治的教養を育む主権者教育の充実 ○ 社会保障制度等の今日的な課題についての学習の充実 ○ 子供たちの将来に役立つ金融経済・税財政教育の充実
 
方針4 学校、家庭、地域が一体となった防災教育の推進 ○ 学校、家庭、地域が連携した防災意識の向上や地域の防災を担う人材育成の推進 ○ 防災に関する思考力、判断力や行動力を高め、災害等の発生時に自らの身を守り他者 の安全に貢献できる力を確実に育む教育の推進
 
方針5 体を鍛え健康に生活する力を培う教育の推進 ○ 子供たち一人一人の基礎体力を向上 ○ 生涯にわたり健康を保持増進し、豊かなスポーツライフを実現する資質・能力を育成  ○ 重要な健康課題であるがんや性に関する正しい知識などを身に付けさせる健康教育を 推進  
  
重要事項Ⅴ 悩みや課題を抱える子供に対するサポートの充実
 
方針1 学校における、いじめ、暴力行為、自殺等の防止対策の強化 ○ いじめや自殺等の防止に向けた組織的な取組を徹底し、学校の相談体制を充実 ○ 子供同士の話合い等による、いじめ、暴力行為等を防ぐ主体的取組を促進
 
方針2 学習への弊害や陰湿ないじめの温床となるSNS等について、適正な使い方の啓発 等を強化 ○ 「SNS東京ルール」を踏まえ家庭等と一体となった適正なSNS利用の取組を推進 ○ いじめの相談や対処法等を知ることができる情報サイト等を設定
 
方針3 不登校の子供や中途退学者等を社会全体で支援し、再チャレンジの教育環境を充実 する取組の推進 ○ 小・中学校において、学校の指導体制を充実させ、区市町村教育委員会による学校や 不登校の子供を支援する仕組み等を強化 ○ 高校において、学校の体制を整え、中途退学者等に対する就労・再就学への支援、チ ャレンジスクールを拡充 ○ 福祉・医療・労働の関係機関との連携を強化 
  
重要事項Ⅵ 障害のある子供たちの多様なニーズに応える教育の実現
 
方針1 全ての学校で全ての子供たちが安心して学べる場の充実 ○ 特別支援教室の円滑な運営に向け区市町村を支援 ○ 高校における発達障害の子供たちへの支援を強化 ○ 教員の特別支援教育に関する専門性を高めるための取組を充実 ○ 関係機関との連携による一貫性のある支援体制を整備 ○ 知的障害のある子供たちの増加傾向を踏まえた施設整備を推進 ○ 障害のある子供たちの登下校の安全を確保する取組を推進
 
方針2 障害のある子供たちの個性や可能性を伸ばす教育を充実 ○ 特別支援学校における芸術系大学等と連携した美術・文化活動を推進 ○ 障害者スポーツを通じた交流活動の活性化によるスポーツ教育を推進 ○ 職能開発科の増設により職業教育や就労支援を充実 
 
重要事項Ⅶ オリンピック・パラリンピック教育の推進
 
方針 全ての学校でオリンピック・パラリンピック教育を推進。子供たち一人一人の心と体 に、人生の糧となる掛け替えのないレガシーを形成する取組を推進 ○ 「オリンピック・パラリンピックの精神」「スポーツ」「文化」「環境」の四つのテーマ と四つのアクション(学ぶ、観る、する、支える)を組み合わせたプログラムを展開 ○ 子供たちが参加国・地域について学習・体験する機会をつくり、異文化理解や互いを 認め合う心を育成 ○ ボランティア活動への参加意欲を醸成し、実際の活動を通して、社会貢献や思いやり の大切さを理解させ自己肯定感を向上 ○ 中・高校生の主体的なボランティア活動を促進する取組を導入。都立高校におけるボ ランティア活動の単位認定を推進 ○ 語学力の向上や体力向上、健康づくりの取組を推進 ○ 障害者スポーツの体験やパラリンピアンとの交流等を通じ、障害者理解を促進 ○ 障害者スポーツの普及啓発を図るため、特別支援学校の体育施設の活用を促進 
 ______________________________________ 
 
東京都教育施策大綱骨子
~東京の輝く未来を創造する教育の実現に向けて~ 
  
第1章 東京の将来像と子供たちの目指すべき姿
 
1 誰もが自ら望む教育を受けられ、可能性を伸ばせる社会の実現  
○ 子供の貧困率は上昇傾向にあり、先進国の中でも高い水準。東京で誰もが安心して生 き生きと暮らしていくためには、家庭の経済状況に左右されることなく、全ての子供 が将来への希望を抱き学び続けられる教育の仕組みが必要 
 ○ また、一人一人の状況に応じたきめ細かな教育により、持てる能力を伸ばし、生きる 基盤となる力を確実に身に付けることが重要 
  
グローバル化の進展の中でたくましく生き抜く人間 
 ○ グローバル化や情報化の進展に伴い、世界中の人々とコミュニケーションを図る能力 や、新たな価値を創造する能力を持つ人材が、どの分野においても必要 
○ そのために、英語をはじめとした外国語力はもちろんのこと、日本人としてのアイデ ンティティや豊かな国際感覚、多様性を受け入れる資質等を育成することが必要。ま た、言語能力の向上を図り、論理的に主張する力や発信力を高め、一人一人の強みと なる力を伸ばすことが重要 
 
 3 共生社会の中で多様性を尊重し積極的に社会的役割を果たす自立した人間 
 ○ これからの社会の中で、子供たちには悩みや課題に向き合い、能動的、協働的に社会 を生き抜く力が必要。そのためには、多様性を理解し、他者とともに新たな社会を築 く意識を持ち、社会に貢献する自立した人間を育成することが重要  
○ また、我が国の礼節を重んじてきた伝統や、互いに助け合って生活する国民性を受け 継ぎ、他者への思いやり、掛け替えのない生命を大切にする気持ちを、道徳教育を通 じて確実に育んでいくことが必要 
 ○ 学校だけでなく家庭・地域と相互に連携し、社会全体で子供たちの教育を推進するこ とも重要 
   
第2章 今後の教育施策における重要事項   

1 重要事項の意義 前章の将来像を踏まえ、以下の8事項を特に重要で優先的に取り組むべき事項として 定める。

(1) 全ての子供が学び成長し続けられる教育の実現

(2) 新しい価値を創造する力を育む教育の推進

(3) 世界で活躍できる人材の育成

(4) 社会的自立に必要な力を育む教育の推進

(5) 悩みや課題を抱える子供に対するサポートの充実

(6) 障害のある子供たちの多様なニーズに応える教育の実現

(7) オリンピック・パラリンピック教育の推進

(8) 子供たちの学びを支える教師力・学校力の強化 
 
 2 重要事項の今日的状況

(1) 全ての子供が学び成長し続けられる教育の実現

○ 6人に1人の子供が貧困世帯にある中、子供たちが家庭の状況に左右されることな く学び続け、希望の進路を目指す学力を身に付けることができる環境づくりが必要  ○ 一方、東京都の子供たちの学力は学力上位県に比べて成績下位層の割合が多いなど、 基礎学力向上の更なる取組も重要 


 (2) 新しい価値を創造する力を育む教育の推進       

○ 加速度的に変化する社会にあって、知識・技能を活用し新たな価値を生み出す創造 的・論理的思考力、探究力の育成や、その基盤となる言語能力の育成が重要 ○ 持続可能な社会づくりを目指す態度の育成や、科学技術立国日本を支える科学的 探究力、情報活用能力の育成が重要 ○ そのために、他者と協働して問題を発見し解決策を見出す学習を推進するとともに、 外部機関や専門人材の活用など、従来の枠を超えた取組が必要
 
(3) 世界で活躍できる人材の育成

○ 国際化が進展している今、多様な人々との共存や国際協力が更に重要。また、東 京 2020 大会に向け、国内のグローバリゼーションが進展し、日常的に外国人との コミュニケーションを図る機会が増加 ○ グローバル社会に必要な力を子供たちが身に付けるためには、実践的な英語力を 育成するとともに多様な言語への興味・関心を高めていくことが大切。また、日 本人としての自覚と誇りを涵 かん 養し、豊かな国際感覚を醸成することも大切 ○ 積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度や、論理的に説明・反論・説得す る能力を育成し、変化が激しい国際社会でたくましく生き抜いていく力を子供たち が身に付けていくことが重要 

 

(4) 社会的自立に必要な力を育む教育の推進

○ 礼節を重んじ、他者を思いやり助け合う日本人の行動規範は、海外からも高く評 価。日本人の良き行動規範を子供たちに確実に伝え守るとともに、自己の生き方 を、子供たち自身が考えていくことが大切 ○ 豊かな心や自立心を育むためには、それを支える健やかな体を育成することも重要 ○ 金融・経済や年金・医療・介護・子育てなど、将来直面する課題について、正しい 知識を身に付け活用する力を育成するキャリア教育や、災害等の発生時に身を守り 他者や社会の安全に貢献できる力を育む防災教育を充実させることも大切 ○ これらの取組については、学校と家庭、地域、企業等が連携し、一体となった教育 を推進していくことが必要
 
 (5) 悩みや課題を抱える子供に対するサポートの充実

○ 平成 26 年6月に「東京都いじめ防止対策推進条例」を制定し、これに基づき教育 委員会が「いじめ総合対策」を策定し、取組を実施。様々な要因があるいじめや 暴力行為等について、保護者との連携を図り、社会全体で子供たちの心のケアや 立ち直りを支援する取組が必要 ○ 東京都の公立小・中学校の不登校者数は、平成 25 年度から増加。都立高校におけ る中途退学者は、減少傾向にはあるが定時制や専門高校などでは依然として高い割 合。不登校者・中途退学者に対し、基礎学力の着実な定着や、福祉や労働の視点も 含めた総合的な対策が必要
 
(6) 障害のある子供たちの多様なニーズに応える教育の実現

知的障害特別支援学校では在籍者数が年々増加しており、受入体制の整備が必要。 特別支援学校高等部では、就労支援の充実が必要。小・中学校では、発達障害の ために特別な支援を受けている子供たちが増加傾向 ○ 全ての子供たちが、障害の状態に応じて、持てる力を最大限に伸ばし、社会の中 で主体的、積極的に社会参加できるような取組が必要
 
(7) オリンピック・パラリンピック教育の推進

○ 東京 2020 大会は、全ての子供たちが様々な形で関わることにより、自己肯定感や 積極性を高め、国際理解の促進、体力の向上など、子供たち一人一人の心と体に 人生の糧となる掛け替えのないレガシーを形成する絶好の機会 ○ ボランティア・マインドの育成や障害者理解の促進、多様性を尊重する態度等を 学ぶためには、体験や行動が特に重要
 
(8) 子供たちの学びを支える教師力・学校力の強化

○ 子供たちや学校の抱える課題が複雑化・多様化する中、様々な人々との関わりに より、子供たちの教育を充実する取組が重要 ○ 教員の指導力向上とともに、専門家の活用、家庭・地域との連携、学校運営体制 の整備等による学校の運営力・組織力の強化が必要 ○ 子供の安全・安心の確保とともに、災害発生時に学校が地域の避難所になること なども踏まえ、学校の施設・設備の充実も必要 
 _______________________________________
 
第3章 重要事項に係る今後の取組                                           
 
重要事項Ⅰ 全ての子供が学び成長し続けられる教育の実現
 
方針1 誰もが安心して学び、可能性を伸ばすことができるよう、給付型奨学金を創設 
 方針2 基礎・基本を確実に習得させる取組の推進  ○ 習熟度別指導や反復学習等による基礎・基本の学習の徹底 ○ 小・中・高校において、放課後の補習等による学習支援を強化 
 方針3 一人一人に応じたきめ細かい教育の推進   ○ ICTの特性を生かして学習の管理や分析等を進め、一人一人の課題に応じた指導を 推進 ○  多様な教育課題を抱える小・中学校への支援を充実させ、学力向上の取組を活性化 
 
重要事項Ⅱ 新しい価値を創造する力を育む教育の推進
 
方針1 文・理の境を越えた総合的な価値創造力を鍛える教育の推進

○ 未知の状況にも対応できる創造的・論理的な思考力や表現力等を育成するため、言語 能力を育むとともに、主体的・対話的で文・理の境を越えた深い学びを実践
 
方針2 科学的探究力を育成するための理数教育の推進 

○ 小・中学校において、理科好きの子供たちの裾野を広げるため理科授業を充実 ○ 特定の高校において、高度な理数教育を行う教育プログラムを実施 ○ 特定の高校に限らず、理科への関心・意欲を持つ高校生を対象に研究活動等の機会を 提供
 
方針3 持続可能な社会づくりを目指す態度・能力を育成する教育の推進

○  持続可能な社会づくりを目指し、自然環境等の諸課題について理解を深め、具体的に 行動する態度・能力を育成
 
方針4 情報活用能力を育成する教育の推進 

○ 様々な情報を理解し、必要な情報や情報手段を選択し活用する能力を育成 
 
重要事項Ⅲ 世界で活躍できる人材の育成
 
方針1 「生きた英語」を学ぶ環境の充実

○ 指導力のある教員による小学校英語教科化の先行実施 ○ 中学校英語における効果的な少人数指導の推進 ○ JETプログラムの活用等により、日常的に子供たちが生きた英語に触れる場を高校 に創設 ○ 高校において、マンツーマンのオンライン英会話学習を推進 ○ 小・中・高校の教員の英語力・指導力の向上を図る取組を推進  ○ 子供たちに英語の生活・学習環境を体験させる「英語村(仮称)」を開設
 
方針2 伝統と文化を重んじ日本人としての自覚と誇りを涵 かん 養する取組の推進

○ 全ての学校において、日本の伝統・文化を体験・理解する取組を充実 ○ 高校において、日本の伝統芸能を直に体験し、親しみ、理解を深める取組を充実
 
方針3 子供たちの国際感覚を醸成する取組の推進

○ 全ての学校において、外国人との交流等を通してコミュニケーション能力を育成する 取組を推進 ○ 英語以外の外国語に触れる機会の設定 ○ 高校における、姉妹校提携や留学生受入れ等の国際交流を一層拡大 ○ 外国人留学生を対象に、日本型教育を体験し日本文化等に触れる機会を創設   方針4 国際色豊かな教育環境を備え、日本の伝統・文化を尊重し豊かな教養と世界で活躍 できる語学力を備えた人材を育成する都立学校の設置 ○  国際的に活躍できる人材を育成するために、都立小中高一貫教育校を設置 ○  国際交流、英語教育などに重点を置いた特色ある教育を、都立中高一貫教育校 1 校に おいて実施 ○  高い語学力や豊かな国際感覚等を備え、世界に通用する人材を育成する新国際高校 (仮称)の設置を検討 
 
重要事項Ⅳ 社会的自立に必要な力を育む教育の推進
 
方針1 人権教育の推進

○ 子供たちの人権尊重の精神の涵 かん 養を図り、偏見や差別をなくすため、人権教育を推進  
方針2 他者を思いやる心や日本人としての規範意識を醸成するため、道徳教育を推進

○ 道徳性や社会性を、子供たちが考え、議論し、行動しながら身に付ける道徳教育を推 進 ○ 子供たちの豊かな心の育成を図るため、学校、家庭、地域が連携した道徳教育を更に 充実 
 方針3 自立的で、自分らしい生き方を実現するキャリア教育の推進

○ 職業について、基礎的な知識・技能や仕事に向かう意欲、態度等を育む教育の充実 ○ 全ての高校等における、政治的教養を育む主権者教育の充実 ○ 社会保障制度等の今日的な課題についての学習の充実 ○ 子供たちの将来に役立つ金融経済・税財政教育の充実 
 方針4 学校、家庭、地域が一体となった防災教育の推進

○ 学校、家庭、地域が連携した防災意識の向上や地域の防災を担う人材育成の推進 ○ 防災に関する思考力、判断力や行動力を高め、災害等の発生時に自らの身を守り他者 の安全に貢献できる力を確実に育む教育の推進 
 方針5 体を鍛え健康に生活する力を培う教育の推進

○ 子供たち一人一人の基礎体力を向上 ○ 生涯にわたり健康を保持増進し、豊かなスポーツライフを実現する資質・能力を育成  ○ 重要な健康課題であるがんや性に関する正しい知識などを身に付けさせる健康教育を 推進 
  
重要事項Ⅴ 悩みや課題を抱える子供に対するサポートの充実
 
方針1 学校における、いじめ、暴力行為、自殺等の防止対策の強化

○ いじめや自殺等の防止に向けた組織的な取組を徹底し、学校の相談体制を充実 ○ 子供同士の話合い等による、いじめ、暴力行為等を防ぐ主体的取組を促進 
 方針2 学習への弊害や陰湿ないじめの温床となるSNS等について、適正な使い方の啓発 等を強化

○ 「SNS東京ルール」を踏まえ家庭等と一体となった適正なSNS利用の取組を推進 ○ いじめの相談や対処法等を知ることができる情報サイト等を設定 
 方針3 不登校の子供や中途退学者等を社会全体で支援し、再チャレンジの教育環境を充実 する取組の推進

○ 小・中学校において、学校の指導体制を充実させ、区市町村教育委員会による学校や 不登校の子供を支援する仕組み等を強化 ○ 高校において、学校の体制を整え、中途退学者等に対する就労・再就学への支援、チ ャレンジスクールを拡充 ○ 福祉・医療・労働の関係機関との連携を強化  
   
重要事項Ⅵ 障害のある子供たちの多様なニーズに応える教育の実現
 
方針1 全ての学校で全ての子供たちが安心して学べる場の充実

○ 特別支援教室の円滑な運営に向け区市町村を支援 ○ 高校における発達障害の子供たちへの支援を強化 ○ 教員の特別支援教育に関する専門性を高めるための取組を充実 ○ 関係機関との連携による一貫性のある支援体制を整備 ○ 知的障害のある子供たちの増加傾向を踏まえた施設整備を推進 ○ 障害のある子供たちの登下校の安全を確保する取組を推進
 
方針2 障害のある子供たちの個性や可能性を伸ばす教育を充実

○ 特別支援学校における芸術系大学等と連携した美術・文化活動を推進 ○ 障害者スポーツを通じた交流活動の活性化によるスポーツ教育を推進 ○ 職能開発科の増設により職業教育や就労支援を充実 
  
重要事項Ⅶ オリンピック・パラリンピック教育の推進
 
方針 全ての学校でオリンピック・パラリンピック教育を推進。子供たち一人一人の心と体 に、人生の糧となる掛け替えのないレガシーを形成する取組を推進

○ 「オリンピック・パラリンピックの精神」「スポーツ」「文化」「環境」の四つのテーマ と四つのアクション(学ぶ、観る、する、支える)を組み合わせたプログラムを展開 ○ 子供たちが参加国・地域について学習・体験する機会をつくり、異文化理解や互いを 認め合う心を育成 ○ ボランティア活動への参加意欲を醸成し、実際の活動を通して、社会貢献や思いやり の大切さを理解させ自己肯定感を向上 ○ 中・高校生の主体的なボランティア活動を促進する取組を導入。都立高校におけるボ ランティア活動の単位認定を推進 ○ 語学力の向上や体力向上、健康づくりの取組を推進 ○ 障害者スポーツの体験やパラリンピアンとの交流等を通じ、障害者理解を促進 ○ 障害者スポーツの普及啓発を図るため、特別支援学校の体育施設の活用を促進